サワディークラップ!タイのバンコクで3年間現地採用として働いていた五十代アクティブニートの川島です。タイでの日本人の初任給が日本の初任給も超えたなんていう声も聞かれる。物価の安い(住居費用・食費・交通費)タイで、夢のような生活がタイで出来るのだろうか。
今日は、ボクもタイに移住したときに感じた不安をこの記事にぶつけてみた!あなたがタイ移住で抱えている不安を解決したいと思う。
タイは海外移住しやすいのか?!
ある海外移住サイトでは、海外移住人気ランキングではタイは堂々の2位にランクインしている。世界のメガバンクと言われるHSBCが2016年9月に発表した「移住するのに最適な国ランキング」を発表したのだが、タイは24位だ。
2016年版『移住するのに最適な国ランキング』が発表! 日本は20位「仕事と生活のバランス」が最悪レベルと判明 https://t.co/BgOj0XPxvf @RocketNews24より
タイかマレーシアに移住したいと思ってる。
実現は、うーん、25%というとこかな。— 1番サード (@shinomaru01) 2016年9月29日
このランキングの指標になるのは、「暮らし」「家庭」「経済」の3つなのだが、国外居住者、所謂海外移住組に「移住するのに最適な国か」をアンケートして集計したものだ。
これは、なかなか面白い結果だと思わないだろうか。人気ランキングは、移住してみたいという人たちのランキングという結果だろうし、実際に移住した海外組にアンケートを取ると、24位というこのギャップ。
ただこのランキングは、移住する人のタイプにもよるところが大きいと思う。駐在員と現地採用では、安全の意識レベルもまったく違うし、経済力もまったく違うので、結論から言えば、快適かどうかは自分自身でその環境に飛び込んでしまうしかない。
まずは、一度、タイに来てみて食べ物が体に合うのか、天候は灼熱の太陽に耐えられるのか、そこからがスタートだと思う。今でこそ、犬も歩けば日本食レストランに当たると言われるくらい日本食レストランは豊富だ。また、ここ5年で日本で居るのと同じレベルの日本食を食べれるようにもなった。
だからと言って、現地採用で毎日、朝昼晩と日本食を食べていたら、経済が持たなくなる可能性もある。
タイでは、やる気があれば就職できる?!
これは、ケース・バイ・ケースなんだが、YesでもありNoでもある。ボクが初めてタイで就職した先の代表者は熱い人が好きだった。こういうタイプの代表者であれば、やる気さえあれば、特に若いあなたであれば就職できるはずだ。
ボクのように、46歳の面を下げてタイで就職となると熱意だけではなかなか就職先は難しいだろうと思う。マネージメント能力や専門技術が要求されることになる。ボクの場合は、建築士の資格や自分で会社を経営していた経験も長かったので、マネージメント力も買ってくれたんだと思う。
事実、就職斡旋業者の求人リストをみると、製造業で例えば射出成形機などの技術者で工場長経験などがあれば50歳オーバーでも就職先がある。
タイ語も英語もしゃべれない!就職先は?
昨年2016年の4月だったろうか、そう、ボクが転職をして新しい会社に出勤した頃だったと思う。社内でかなり話題となっていたことがある。
ビンボーガールという番組で日本語しかしゃべれない、技術もない、コネもないとう貧乏ガールが何の考えもなしにタイに移住したら、就職できちゃった!みたいな番組が放映していた。
なんで社内で話題になっていたかというと、会社へのリクルートの申込みが爆増していたからだ。なんとも、単純だ。テレビの影響とは恐いもんだ。まあ、ボクもテレビの影響については経験済みだからよく分かるけど(笑)
結論から言うと、語学が堪能でなくても、というか話せなくてもタイで就職先はある。はい。あります。ボクも2014年にタイで初めて就労したときもタイ語はお世辞にも上手とは言えなかった。英語も聞き取りはできても話すのは苦手(笑)また、ボクのあとに入社してきた三十代半ばの女性は、タイ語も英語もほとんど話せなかったが、日系不動産会社で勤めることはできたわけだ。
ボクが転職した先の会社は、フリーペーパーを出版していた会社だったが、ほとんどの日本人がタイ語はほぼしゃべれない状況で入社している。日本語だけで完結する仕事は、これだけの日本人が住むタイでは可能と言えば可能だ。
ここで注意していただきたいのは、入社当時はタイ語や英語が話せなくても就職先はあると思うが、その後、転職や会社での地位をあげていくには、タイ語や英語でコミュニケーションは取れるようになっていく必要があるだろう。
ボクも仕事をしながら、不動産業務を行う上でのタイ語や英語はマスターしていったつもりだ。社内的には日本語だけでも問題ないが、ひとたび会社の外に出て相手の会社とコミュニケーションを取るには、やはり語学は必要だ。
ただし、日本でもそうだとは思うが、仕事をより好みしていては決まるものも決まらないこともあると思う。
タイ語も英語もしゃべれない!給料も安いの?!
タイでは、日本人の最低賃金が税金やワークパーミット(労働許可証)取得のために基本50,000バーツ(約16.5万円)となっている。が、ボクが最初に就職した会社は45,000バーツ(約14.6万円)だった。からくりは下記のページで読んでほしい。
上記の記事でも書いているが、ただ、ひとつ注意しなければいけないことがある。コールセンターなどは、タイ投資委員会、通称BOIの外資優遇制度を利用しているために、タイにおける日本人の最低賃金である5万以下でも雇うことができるという点だ。
もちろん語学はできたことに越したことではないが、初めてのタイでの就職の際には、あまり関係ないと思っている。これは、就職をより好みをしないということが条件ではあるが。
平成26年の厚生労働省の情報によると、日本の初任給は、大学卒で20.4万円/高専・短大で17.4万円/高卒で15.8万円ということなので、高卒の人でやっとこさタイの初任給が超えることができる程度だ。まあ、これは対バーツレートによるところが大きい。
このタイの給料が安いか高いかについては、その人の生活水準や日本食しか食べられないなどの条件によって感じ方はまるで違うと思う。あと、殿方は夜遊びが過ぎると破綻するよ!この国は(笑)
夢のような生活はできるのか?!
これは、YesでもありNoでもある。さきほども話に出たビンボーガールに出演していた中で、ご夫婦でタイに移住された方が出演していたが、例えば、給料が50,000バーツ(約16.5万円)だとして、夫婦でお互いが現地採用として働けば✕2の100,000バーツ(約33万円)となる。タイの物価を考えれば、なかなかの生活が可能だ。テレビでも出ていたように2LDK・プール付き・フィットネスジム付き(27,000バーツ「8.8万円」)にも住めるし、夫婦ふたりで近隣のアジア諸国に旅行にも行けるだろう。
しかしだ、例えばお子さんが生まれたらどうだろう。日本人学校の入学金や毎年の学費は?また、子供が生まれて共働きが可能なのか。この夫婦がタイに居続けるためにはビザの関係から、事業でも起こさない限り働き続けて、Bビザとワークパーミットを取得していかなくてはいけない。または、お金を貯めて50歳でリタイヤメントビザを取得するか。
また、ある程度の年齢までタイで働いたとして、その後、日本に帰国するということになったときに、日本で新たな就職先はあるだろうか。心配したらキリがないが。年齢というタイムリミットはどこかでくるはずだ。
今、この瞬間を謳歌したいということであれば、答えはYesだ!テレビは、ある一面だけをクローズアップしているので、注意が必要だ。
目的のないタイ移住は成功するのか?!
これは、さきほどの話の続きになるが、今を謳歌したいだけでタイに居続けることは難しいと思う。自分の中にタイムリミットを決めて、日本に帰国しても就職先がある年齢をタイムリミットにするのか、はたまた、タイで事業を起こすのか(これには、資金が必要であまり人生を謳歌している暇はない)、どちらにしても目的のないタイ移住はいずれ終焉を迎えることになる。
斯くいうボクも、タイに移住した当初は、はっきりとした目的はなかった。人生で起こってきた色々な出来事が、だんだんとタイで住み続ける目的を形作っていったように思う。
まとめ
今日は、「タイに海外移住したい!タイ語も英語も話せないけど就職できるの?!」というお話しをいつものように脱線しつつもお伝えしてきたが、いかがだったろうか。
タイは、特にバンコクは東南アジアの他の国に比べると交通や生活のインフラが整っていて、生活しやすいのは間違いない。
目的意識をしっかりと持てば、タイの移住はオススメだ。このボクが言うのだから間違いない???(笑)
そうそう、2016年版『移住するのに最適な国ランキング』では、日本は20位で「仕事と生活のバランス」が最悪レベルということだから、どんどんタイに来てほしい!
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