タイのバンコクで過去3年間、現地採用として働いてきて、タイ人スタッフとの付き合い方をマスターした五十代アクティブニートの川島です。
よくタイに初めて進出する日系企業のManaging Directorの方に、こんなことをよく聞かれます。
タイ人の性格を理解しながら、どのようにコミュニケーションすれば良いか考えてみましょう。
きっと、目からウロコの解決策が見つかるはずです!
タイ人は、謝ることをしない
これは、一つはプライドからくるものだと思いますが、間違ったことをしてもなかなか謝ろうとしません。特に、悪いところを指摘されればされるほど、謝りません。
だいぶ昔になりますが、とあるスカイビューバーにて楽しくタイ嫁ちゃんと双子の姉さんと共にバースデーパーティーを祝っていたところ、帰り際、パーキングチケットにスタンプを押してもらおうとパーキングチケットを渡して女性スタッフに頼んだところ、いっこうにチケットを持ってこない。
タイ嫁ちゃんたちも渡したところを見ていて、反論しても、「知らない」の1点張り!
おぉ~、なんという素晴らしい仲間意識(笑)
ボクとしては、そのマネージャーの口から、「大変申し訳ありませんでした。」の一言があるかと(笑)
すると、我が家のタイ嫁ちゃんが!
このとき悟ったのは、この暑い国で『怒っただけ、損をするだけ』ってことです。
このタイ人は、謝らないということが理解できれば、対応策がみえてくる。
[tip]タイ人が謝らないことへの対応策
もうこれは、タイ人は謝らないという前提で動くしかありません。これだと、身も蓋もありませんか(笑)
ただ、タイ人は謝りはしませんが、自分が悪いことをしたことについては感じていますので、察してあげましょう。また、ミスが大きくならないうちにタイ人スタッフに対してフォローをすることで、対お客様に対してご迷惑をおかけすることがないようにしましょう。
タイでは、怒ったほうが負けなのです!
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タイ人は、プライドが高い
プライドが高いため、自分の考え方を押し通そうとすることがあります。
例えば、ある質問をとある業者にするようにタイ人スタッフにいうと、スタッフ『それは、こうこうでこうですからダメです』と言い放ってきます。
自分の知識に自信のあるものに関しては、特に、プライドがあるらしくなかなか引きません。これでは、業務が捗りません。
この場合の解決策は2つあります。
[tip]一つは、おだてて質問をさせる方法です。「~さんの言う通りだとは思うんだけど、一応確認してみてくれる?!」と言ってタイ人スタッフのプライドを保ちつつ、質問をしてもらう方法です。
もうひとつは、彼女より知識のある例えば弁護士の見解を話をして、質問をしてもらう方法です。ボクは、会社ではよくこの方法を使っていました。社員で弁護士資格をもったタイ人がいましたから。タイ人は、権力に弱いという点を利用するのです。
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タイ人は、怒られるのが、ごっつい苦手
タイ人は、怒られるのがごっつい苦手です。これは、おそらく、プライドが高いということが前提にもあるとは思いますが、本当に怒られることが苦手です。
人前で、理屈をこねて他のスタッフの前で怒ったりすると、次の日に会社に来ないなんてこともあるのがここタイです。
また、仏教の教えの中に怒りは恥ずかしいことというものが根底にあるからだとも思います。
ただ、同じミスを繰り返していた場合、何も怒らないでいるのもそのタイ人スタッフが成長ができません。なら、どうしたら良いのでしょうか?!
[tip]タイ人スタッフを怒るときは、どのようにしたら良いのか?!
タイ人スタッフを個室に呼び出して、怒りながら怒るのでもなく理屈をこねるわけでもなく、ただ、諭すように叱ってやってください。そのときには、君の成長を考えているからこそ、叱っているんだということをわからせながら叱ってやってください。
仏教の教えから怒りは、恥ずかしいこととされていますので、気を付けてください。
『ジャイ・イェン・イェン(冷静に)』です。間違っても、相手を追い詰めてはいけません。
タイ人も愛のある叱咤激励はわかってくれますよ!
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タイ人は、目上の人を敬うココロを大切にしている
タイのひとたちは、本当に目上の人を敬うココロを大切にしています。日本人もそういうところはありますが、タイ人は日本人のそれより敬うココロはあると思いますね。
ただ、この敬うココロはいい面も実は、悪い面もあるのです。
以前、職場でこんなことがありました。タイ人スタッフにコンドミニアムのクーラー修理をオーナーに頼んでもらっていたのですが、なかなか修理の日程が決まりません。
タイ人スタッフもオーナーに言ってはいるものの強く言うことができずに、日程が伸々になっている状況です。
コンドミニアムのオーナーは、ぼくらに利益をもたらしてくれる大切な方で尚且つ、年上!目上の人を敬う気持ちと権力に弱いタイ人の性質がよく現れている現象ですね。
では、このような場合はどのように打開していけば良いのでしょうか。
[tip]年上や権力に強く言えないタイ人スタッフには、どのように対応すれば良いのか?!
このように、タイ人スタッフに頼んでいたのになかなか進んでいない理由は、このどちらかで相手側に強く言えない状況だと思われます。
会社で、問い合わせてほしい事項がある場合、スタッフが面倒くさがっている場合でも『ゴメンね。お客様のために、面倒だけどやってあげてね』という具合に言うと、さらっと電話したりするものです。これは、私がよくやる手です。
それでもなかなか埒(らち)が明かない場合は、タイ人スタッフと共にオーナーに現場で会える設定をするようオーナーに掛け合ってもらう、また、コンドミニアムのオーナーにとってのお客様である日本人のお客様も同席させるなどをすると良いでしょう。
また、相手が役所などの場合は、コンタクトしないで日本人スタッフとタイ人スタッフで乗り込んでしまうことも必要です。ボクは、この方法で何度も役所でのトラブルを解決してきました。
今、ここタイの田舎ペッチャブーンでもアポなしで乗り込んでいく方法は使っていて、ほぼ問題が解決していきます。
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タイ人スタッフは、自分の都合の良いように解釈して、物事を進めようとする
一緒に働いているタイ人スタッフくん!悪気はないのだけれど、良かれと思って先走りすることがよくあるんですよね(笑)
ボクが、バンコクで現地採用として働いていた会社は、日系企業に不動産を紹介する一方、オフィスや工場などの内装も手がけていました。
内装工事の現場管理をしていたとき、現場を見に行ったときに違和感を感じることがよくありました。
また、会社内の権力が働いて、コストの安いものに変わっているなんてこともある。
[tip]このように都合よく物事を解釈して仕事を進めてしまうタイ人スタッフの対応は?!
これは、もう常に現場のチェックやタイ人スタッフの行動チェックを行うことが日本人の仕事となります。ちょっと目を離したすきにまったく違う方向にものごとが進んでいることがあるので、注意が必要です。また、そこに言語のすれ違いがあれば、さらにその差は広がります。
お客さん第一主義という日本的業務方法をしつこいくらい刷り込んで行く必要があるでしょう。
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タイ人は、温和で争いごとを好みません
タイは、食料自給率が120%とも140%とも言われているため、また、この気候のため、おっとりとした性格です。特に、男性にその傾向は強くみられると思います。
タイでは、現在、男性の人口の方が女性より少ないため、大事に育てられている印象があります。わが社でもタイ人男性を見ている限り、その印象がありますね。
[tip]温和で争いごとを好まないため、チームで何か問題が発生した場合は、誰か一人を責めるようなことはいけません。また、ミスをしたからと言って、追い詰めてもいけません。
チーム全体の問題として、提起してみんなで解決するように仕向ける仕事が、日本人の役目でもあります。
この温和で争いごとを好まない性質を上手に活かしましょう。上手に生かせれば、チームが纏まっていくはずです。
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面倒くさがり、調子に乗りやすく、わがまま
タイ人は、自分の能力以上の仕事や違うカテゴリーの仕事をあまりやりたがりません。ですので、ダイレクターは早めのうちにタイ人スタッフの能力を見極めて、仕事の細分化をする必要があります。チームで、一つの仕事を仕上げるつもりで仕事の枠組みを日本にいるとき以上に考えなくてはいけません。
ただ、能力以上の仕事をまったくさせなければ、これまた、タイ人スタッフ 彼ら彼女らのためにもなりません。この先、タイが中所得国の罠から抜け出すためにはやはり、ある程度自分で完結できるマネージメント能力が求められます。
[tip]面倒くさがりのタイ人スタッフへの教育は?!
ボクは、彼らタイ人スタッフにこれからのタイの未来像をよく話してきました。君たちがもっと成長することにより、タイ国という国ももっと豊かになっていくということを。
時間は、かかりますが根気よく粘り強くタイ人スタッフに訴え続ければきっと、ココロに届くはずです!
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怒っていても、すぐに忘れます!
会社でもよくあります。お客様の対応について、言い争いになっても、こちらが『はあ~』と思うほど、夕方には、ケロっと忘れています。
ボクも以前の会社で、こんな経験をしたことがあります(笑)
タイ人の部下と仕事上の段取りでぶつかって言い合いになっても、夕方にはケロッとして・・・。
なんて平気で言ってきますよ(笑)
暑い国です。イラっとくるだけ損ですよ。損!忘れちゃいましょう(笑)
[tip]この怒っていても、すぐに忘れる性格も良いように使いましょう。
例えば、多少、仕事の業務のやり方が合わなくてぶつかったとしても、夕方には相手は忘れています。また、実は、自分が間違っていると思っていれば反省もしています。
以外に、次の日には、こちらのやり方で業務が始まっているなんてこともしばしば!ですので、日本人も怒りを貯めずにタイ人スタッフを見守ってあげましょう。
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タイ人スタッフを上手に教育していく方法
とにかく、成功したときや達成したときは、人前で褒めまくります。小さな成功体験を積み重ねてあげることが重要です。タイ人の調子に乗る性質を上手に使うのです。
ちょっとしたことでも、社長を前にして、褒めまくります。『よくやってくれた』と。そうすることで、タイ人の性格である調子に乗りやすいところを利用します。
また、良くやってくれたあとでは、食事をおごってあげたりするといいですよ。かなり、効果的です(笑)
[important]一番大切なことは、ここはタイ国であり、日本ではないことを自覚することが一番大切です。こと日本人は、自分がタイ人より優れていると思っている節があり、タイ人にそのことを見抜かれた段階で、仕事では協力してもらえることはなくなります。
やってもらうことが当たり前と思うのではなく、タイの人に協力をしてもらって、この国で事業をさせてもらっているというくらいの気持ちが必要です。
ただ、タイ人スタッフにも仕事を通して、日本的な精神を少しずつ分かってもらう努力は、日々、必要になります。彼らが、日本人と仕事をして良かったと思えるパートナーになりましょう。
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私は、こんなタイ・タイ人が大好きですよ。
それでは、今日はこのへんで。サワディクラップ!
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