昨年2016年10月にタイの田舎町ペッチャブーンに移住して、無謀にも農業ド素人が無農薬・非化学肥料の野菜にチャレンジしています。
タイの田舎に移住してから、6ヶ月が経過しました。今後の農的暮らしの方向性も合わせて、現在、作っている無農薬・非化学肥料の野菜や果物を記録しておこうと思います。
また、新しく作りはじめた野菜については、随時更新していきます。
無農薬・非化学肥料 タイの野菜
タイの野菜は、やはり土地々々の強みなのだろうか。とても発育が良いように思います。やっぱり、気候や土が合っているのでしょう。
トウモロコシ
ボクは、無類のトウモロコシ好きでして。どうしても、自分でトウモロコシを作りたかったのです。
まずは、種子をポットで育てて本葉5枚ほどで定植します。
後からわかったのですが、ポットで育ててから定植するより直蒔きの方が育つスピードが早いので、今は直蒔きにしています。
[tip]トウモロコシを直蒔きするときは、同じ箇所に種子を3つほど蒔くと、根が出やすい。[/tip]
毎日の水やりと定期的に化学肥料の代わりに、ミミズの堆肥と雌牛の糞を水でガス抜きしたものを与えます。特に、受粉したときには忘れないようにしなくてはいけません。そこで、実の大きさも決まります。
やはり化学肥料を使用していないせいか、立派とは言えませんが実もつきました。
タイの灼熱の太陽に照らされて、きれいな黄色の実です。
実入りはあまり良くはありませんし、大きさも小さいです。
しかし、生でも食べてみましたが、マーケットで購入するトウモロコシと比べてビックリするくらい甘かったです。ボクは、北海道のフルーツトウモロコシを食べたことがあるのですが、甘さがとても似ていると思いました。
我が家の愛犬キャンディも病みつきです(笑)
かぼちゃ
かぼちゃもやはりトウモロコシと同じように、種子をポットで育ててから定植しました。種子は、マーケットで購入したかぼちゃから採取しています。
かぼちゃは、乾燥した土地で肥沃でなくても育つということですが、ほんとにどんどんツルが伸びて育ちます。
カボチャが花が咲き、実をつけていた。ウレシ過ぎる!#タイ #タイ移住 #田舎暮らし #自給自足 #thailand #pumpkin #かぼちゃ https://t.co/dLjx6h0VdG
— 川島 剛 (@phoophiang) 2017年1月29日
ところが、実ができはじめて少し経つとかぼちゃの葉がうどんこ病(カビ)なったりして枯れ始めます。枯れ始めると実まで養分が届かなくなって大きくならずに収穫することに。
また、受粉しないで実が枯れることもありました。
小さいかぼちゃは、タイの野菜スープに入れて食べました。比較的大きいかぼちゃは、茹でて食べるととても甘く美味しかったですね。
[warning]かぼちゃは、途中で摘心しないとダメなのかもしれない。少し研究が必要。
[/warning]
それでも、およそ3ヶ月ほどで収穫できたことは初めてにしては上出来?!
ミニトマト
タイのミニトマトは、調味料に入れてつけ汁として利用したり、ソムタムに入れるために無くてはならない野菜です。
こちらも種子は、マーケットで購入したミニトマトから収集して、苗まで育てます。その後、本葉8~9枚で定植します。
その後、わき芽をかきながら一本立ちさせるようにします。タイの嫁さんにこのわき芽をかいて一本立ちさせることを話すと。
と言うことなので、一本立ちさせるのは数本にして、後は脇目も振らず!わき芽もからず!(笑)
もちろん、一本立ちさせたものの方が実が大きいような気もします。また、甘いような気がします。
そうなんです。タイで作るトマトは、甘い必要がないんですね(笑)
トマトって、連作障害があるんですよ。要するに同じ場所では4~5年は作れないっていうことです。
タイ嫁にこれについてもきいたら・・・。
タイでは、連作障害が出て枯れても収穫できるだけするという考えのようです(笑)
パットクワントン
タイの野菜 パッククワントンの味は少しにがめ。日本の小松菜にちょっと似てる感じ。この間は、お雑煮を作って、小松菜の代わりに入れてみたら、「美味しかった~」
パッククワントンには、何種類か種類があるようです。花が咲くものもあります。
タイの野菜は、すぐ芽が出て育ちが早いように感じます。気候や土が合っているんでしょうか。
このパットクワントンを使ったタイ料理も作ってみました。
パックブーン
こちらは、有名ですね。タイでは、パックブーンファイデーンという料理で使います。そう。空芯菜です。
この空芯菜も非常に強い野菜で、虫がまずつかないです。そして、バンバン成長します。また、刈っても刈っても新しい葉っぱが出てきて、エンドレス状態です。
こちらもタイ料理 パックブーンファイデーン(空芯菜炒め)を作ってみました。
パクチー
これまた、タイ料理には欠かせない薬味のパクチーですね。このパクチーの生命力には驚かされることがありました。
実は、畑のすぐ脇でお隣さんが調理用の炭を作り始めました。これが、すごい煙で。息ができないくらいでした。
すると、やっぱりパクチーも息ができなかったのでしょう。枯れてしましました。
しかし、一週間もすると新しい芽が生えてきて、遂には復活を遂げました。
そして、収穫した後もすぐに新しい芽が出てきています。
キーフー
コチラの野菜は、スープに入れるとバカ旨です(笑)種子を蒔くとき、タイの嫁ちゃん!ドサッと撒いたのでこんな感じになります(笑)
ゲーンパー=森のカレー(和訳:ゲーンは汁物、パーは森という意味だが、ココナッツミルクが採れないとこでも作れるという意味らしい)に入れると超絶美味しいです。
唐辛子
唐辛子は、唐辛子畑をやっているオーナーさんと話したときのこと。
でも、まずは挑戦あるのみ!ということで唐辛子から種子を収集して、畑の蒔くことにしました。
土には、乳牛の糞とミミズの堆肥を混ぜ込んで耕しました。そして、たっぷりと水をかけ籾殻を上に被せます。
通常は、化学肥料を使っていれば一週間もすると芽が出てくるとのことですが、なかなか芽が出てきません。やっぱりダメなのか(泣)
それでも三週間立った頃でしょうか、少しずつですが芽が出始めました。
その後も、なかなか苗が成長せずにヤキモキしましたが、徐々に成長しまして花が咲き実が付くまでに成長しました。種子から育てて、およそ4ヶ月くらいでしょうか。
しかし、花が咲いても実ができない株もありそうです。このへんが、課題でしょうね。ミミズの肥料や乳牛の糞などの与える回数なども考慮して行く必要がありそうです。
その他に育てているタイ野菜
タッカイ(トムヤンクンスープに入れる薬味)
バジルの一種
そろそろ雨季に入りますので、水の心配がなくなるので、新しい野菜づくりにも挑戦していきます。
タイの葉っぱ物の野菜は、とにかく成長スピードが早いのと収穫してもまた、すぐに新しい芽が出てくるという感じです。スゴい!
無農薬・非化学肥料 タイのフルーツ
無類のフルーツ好きのボクにとっては、ここタイはパラダイス!しかも、自分の手で作ることができたら、これ以上最高なことはない!
バナナ
バナナは、昔からタイ嫁のお父ちゃんが畑の裏に50本くらい育てています。三種類ほどのバナナがあります。
今回、ぼくらは台湾バナナの苗を仕入れまして(一本50バーツ「150円」)、定植しました。こちらの実がなが~いバナナです。
定植の方法は?!
用意するのは、こちらの乳牛の糞
それから、ミミズの堆肥
まずは、根がすっぽりと埋まるくらい大きな穴を掘ります。
乳牛の糞とミミズの堆肥を調合したものを穴の底にひきつめて、そこにタマゴとバナナをセットします。
そして、さらに乳牛とミミズの堆肥を調合したものを根が隠れるくらい埋め戻します。
そして、こちらが今の状況です。バンバン新しい葉っぱが伸びて、また背丈もどんどん成長しています。
パイナップル
パイナップルは、マーケットで食べるために買ったパイナップルを食べたら、実の部分をすべて切り落とします。そして、根がある程度生えてくるまで水に付けます。
そして、ある程度根が出たらポッドに植え付けます。このときもミミズの堆肥と乳牛の糞を土に調合したものをしようしています。こちらが、ポットに植え付け直後のパイナップル。
こちらが、今のパイナップルの状態です。どんどん葉が伸びてきています。このまま、ポッドで育てるか定植するか考え中!
いつの日か、パイナッポーを食べられるときは訪れるのだろうか(笑)
パパイヤ
タイの代表的な果物には、このパパイヤがありますよね。このパパイヤもフルーツとして食べたパパイヤの種子から育てています。
また、このパパイヤはソムタム(タイのサラダ)としても食べられるので、とても重宝する食材です。
とにかく、パパイヤの成長力には目をみはるものがあります。おそらく、タイの気候であれば水さえ与えておけば、肥料も農薬も必要ないようです。
種子を撒いた記憶のないところからも、突如として芽が出てきて成長をはじめてどんどん大きくなるパパイヤ(笑)
畑も周りにもどんどんパパイヤを定植してどんどん大きくなっています。これからの雨季の時期の成長が楽しみです。
今後もどんどん定植を進める予定です。ここは、パパイヤの苗、製造工場(笑)
自分で作ったパパイヤの味は最高だろうなー!と思いを馳せながら毎日お水を与えています。
マンゴー
タイのマンゴーの季節は、ちょうど今頃なんです。そう、4月~6月がタイのマンゴーの旬です。
マンゴーの種類は、なんと60種類以上もあるのはご存知でしょうか(笑)
きっと、タイ人でもすべては言えないと思います。ほんと(笑)
日本に輸入されている代表的なところをいうと、ナムドクマイ種・ナンカンワン種・ピムセンダン種・ラッド種・マハチャノ種などがあります。
我が家でも、マンゴーはすでに自宅の庭に4本マンゴーの木が植えてあって、ひとつはすでに実がついて食べることができます。タイ嫁のご両親の家、双子のお姉ちゃんの土地にもマンゴーの木があって、この季節はマンゴー食べ放題です(笑)
自宅のマンゴーを収穫しました。 #タイ #タイ移住 #マンゴー #自給自足 #田舎暮らし #thailand #mango
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さらに、今は、畑で一番甘いとされるナムドクマイ種の苗を数株育てています。3年後が楽しみです。
パッションフルーツ
実は、夫婦揃ってパッションフルーツの生ジュースが大好きなんです。そこで、それでは、育ててしまいましょう。ということで、食べるために購入したパッションフルーツの種子を採取して育てています。
パッションフルーツもスッゴい成長します。虫もほとんど喰いません。
今後は、パッションフルーツがツルを伸ばしやすくするために、竹組を予定しています。実ができるのはこれもまた3年ほどかかるようですが、楽しみにしたいと思います。
その他に育てているフルーツ
ブルーベリー
ソムオー(柑橘系のグレープフルーツのような果物)、チョンプー(食感が梨に似た果物)、マンクッ(マンゴスチン)なども栽培をしています。
タイで作る無農薬・非化学肥料 日本の野菜
日本の野菜は、サカタの種子をタイに持ち込んで育てています。気候が違うここタイで無事に育つのでしょうか。しかも、うっかりにも程がある有効期限が切れていたので、ドカっと種子を撒いてみました。
大根
大根も芽が出てくるのは、非常に早かったですね。表示とおりに5日ほどで芽がでてきました。
あまりにも種子を雑に蒔きすぎたために、成長につれ大変なことに。数株は、間引いてみました。また、やはり根菜野菜はしっかりと土を耕さなくてはいけないということを学習しました。土の塊でもこのように根が分かれてしまうそうです。あまりにもセクシーな大根に爆笑(笑)
形はどうであれ、なかなか美味しい大根ができました。次回からは、しっかりと土を耕そう!
ニンジン
ニンジンも記載とおりに芽が出てきました。
ただ、やはりあまりにも大量に雑に撒いたために大変なことに。ぼうぼうです。しっかりと間引かないと駄目です。
間引かなかったために、一口サイズのニンジンになってしまいました。次回からは、気をつけましょう。
ただ、味はほんとうに美味しいです。野菜の甘さというのを感じます。
この収穫した大根とニンジンを使って、大根とニンジンのダシ煮を作ってみましたが、超絶美味でした。
無農薬の大根とニンジンで作っただしだし煮を作ってみました。 野菜の旨味が出ていて美味しい。 たまには、サッパリしたものが食べたい!
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キャベツ
キャベツは、暑さの影響でしょうか。当初、なかなか育ちませんでした。また、虫食いもなかなかのもんです。虫くんたちもウマいんでしょうか。
今は、こんな感じです。おそらく、気候が暑すぎるためなのかなかなか丸まりません。どうしたものか。どなたか、どのようにすれば良いのかベテラン農家の方々お教えください。
サラダ菜
サラダ菜は、タイの太陽を浴びて順調に成長しました。グイグイ成長します。朝食は、パンのこともあるのでとても重宝します。日本の和風ドレッシングでいただいています。
収穫のあともどんどんまた、葉っぱが生えてくるんですが暑さのためか葉が立ってきてしまいます。これは、仕方ないでしょうね。
サニーレタス
サニーレタスは、まったく芽が出ませんでした。インターネットで調べると暑い場所では、芽が出ないとの情報が。その場合は、種子を冷蔵庫で冷やしてから種子を埋めるように書いてあります。
ただ、気付かないうちにひとつが芽が出て成長しました。なかなか立派に成長してサラダとして食べましたが、なかなか美味しく仕上がりました。
次回は、冷蔵庫で種子を冷やしてから再チャレンジします。
[important]今後は、図々しくも日本の読者の方から野菜などの種子を送ってもらう、タイで日本の野菜作っちゃいますプロジェクトを立ち上げたいと思います。作って食べるのは、もちろんこのボクです(笑)
[/important]
タイで無農薬・非化学肥料の野菜・果物つくりの難しさ
無農薬で作物を作っていれば、ある程度虫に喰われることは予想しながらやっているが、それよりも何よりも化学肥料を使わないで作物つくりの難しさに直面しています。
トウモロコシにしても唐辛子にしても、どうしても実つきが悪かったり、大きく育たなかったりと悪戦苦闘の毎日を過ごしています。
タイの野菜にしても日本の野菜にしても葉っぱものは、あまり心配がないようです。毎日の水やりを疎かにしないでいれば、バンバン育っています。収穫してもまたすぐに成長してきます。
実がつくようなトウモロコシ、唐辛子、かぼちゃ、パッションフルーツなどはミミズの堆肥や雌牛の糞、ミミズの液肥をどういうタイミングで与えていったら良いのか常に試行錯誤しながらやっていきたいと思います。
現在は、畑の土の改良をミミズやミミズの堆肥を使いながら行っている状況だ。今後、どのように改良できるか見守っていきたい。
タイで無農薬・非化学肥料 野菜の販売への高いハードル
自分たちが食べたり、ご近所さんにお裾分けしたりするのはある程度、虫が喰っていようが実入りが少なかったりしても問題ないと思います。現に、ご近所さんは大喜びです。
しかし、いざ、販売するということになったら、いくら美味しいからといっても、なかなか販売するには高いハードルがあると思います。
今後も販売できるような作物つくりは目指しつつ、日々、試行錯誤を繰り返していきたい。
タイで無農薬・非化学肥料でボクが目指す方向とは?!
最近、少し方向性の修正に入っている状況です。というのは、ボクがタイの地で農業で収益をあげていくことが果たして正しいことなのかをずっと自問していました。
ようやく、タイの田舎に移住してある方向性が見えてきました。
生活の基盤は、ライターという仕事で作れるだろうと思っています。この農的暮らしで、無農薬・非化学肥料による野菜・果物つくりをしていくのは、家族が安心して食べられるものを食べる分だけ作っていく。
また、ご近所さんにお裾分けができるようにもしていきたい。
イメージとしては、無農薬・非化学肥料で作物をつくる畑が、ご近所さんの台所にしていく感じ。
先日もこんなことがあった。
そう、こんな感じがボクが目指す方向!
生活の基盤が、ライターという仕事で確保できれば農業で稼がなくてもいいわけで。
ただ、販売ができるくらいな質は追い求めていきたいと思います。
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