五十の手習い!タイの地で足るを知る

タイの田舎町に移住して5ヶ月!農的生活をしてきて、農業を営んでいる方の大変さがわかった5ヶ月でもあった!

タイに移住して早5ヶ月が経ちました!改めて、農業の大変さがわかってきた五十代アクティブニートの川島です。

 

この5ヶ月農的な生活をしてきて、簡単に、農薬は使ってはダメとか自然栽培は良いとかは言えないという現実もこの5ヶ月で体感してきました。

しっかりとした検討を加えて判定・評価をしない限り、それは単なる非難であって批判ではないということも踏まえつつ、今日は、綴っていきたい。

 

[note]

『批判』

[名](スル)

1.物事に検討を加えて、判定・評価すること。「事の適否を批判する」「批判力を養う」

2.人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。「周囲の批判を受ける」「政府を批判する」

3.哲学で、認識・学説の基盤を原理的に研究し、その成立する条件などを明らかにすること。

→批評[用法]

 

『非難/批難』

[名](スル)人の欠点や過失などを取り上げて責めること。「不実な態度をーする」

 

引用先:コトバンク デジタル大辞泉 批判 非難

[/note]

 

農的生活・農業の大変さ

水不足との格闘

バンコクに住んでいた頃とは、比べ物にならないほどタイの田舎での水不足は深刻だ。バンコクに住んでいた頃は、シャワーからの水圧が弱いな~程度だったが、ここタイの田舎ペッチャブーンでは、水が4日間も止まった。

自宅の水瓶に貯めてあった水もいよいよ少なくなったので、役所に行くことに。

 

ぼくら
もう、4日間も水が止まってるんだが、どうにかならない?!
役所
あなたたちの場所は、給水場より上に位置しているので、水の少ないこの時期は水圧が足りないため、水が送れない。
ぼくら
給水ポンプつければ、問題解決でしょ!
役所
いや、それはボスが判断することで、我々ではない。
ぼくら
じゃ~、ボスと話ししたいから!
役所
ボスは、仕事が忙しくてほとんど来ない。隣の部署に、給水車での対応する部門があるから、言ってみてください。

 

ぼくら
この給水車で、水を運んでもらえるの?!
役所
いや~、今は壊れてて行けない。
ぼくら
修理はいつ終わるの?!
役所
いや~、わからない。
ぼくら
来れないって言うなら、裏の貯水池から自分たちで水を引っ張るけどいいね!
役所
いいんじゃない~!

ぼくら
ほう~!ボスの許可はいらないの?!

 

いいんじゃない~!というので、タイ嫁の弟にも手伝ってもらい、給水ポンプで引っ張りましたよ。足元が悪い上に、のぼったり下りたりでなかなか大変でした。

昨年の雨季は、洪水だったので今年は水不足は大丈夫かと思いましたが、とんでもありませんでした。

 

生活水もこんな状況なので、作物に与える水も一日一回とすることにし、作物を育てるというより枯れないようにすることに重点を置くことにしました。

周りの畑も水が足りてないせいか、作物が枯れてしまっている畑も多く見られます。

 

タイの人がよく口にする、水不足になるくらいなら洪水くらいの方が良いという意味が少しわかったような気がします。(これは、あくまでもタイでのお話しです)

 

タイはやっぱり暑かった!暑さとの格闘

タイはやはり暑いです(笑)

湿度はあまりないので、日陰に入れば日本の夏のようなクソだるい暑さではありませんが、とにかく、灼熱の太陽が頭の天辺から降り注ぎやがります(笑)唐辛子の収集のお仕事は、ほんとに暑かった!

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タイの農家の方々は、日々、この灼熱の太陽の中で農作業されていることに頭が下がります。

ボクも農的生活をするよって言ったときに、色んな人からこう言われたっけ。

唐辛子畑のオーナー
相当暑いけど、できんの?!(笑)
タイ嫁の父
バンコクの仕事のほうがいいんじゃないのか?!(笑)

 

暑さだけでなく、突風や大雨とも上手に付き合っていかなくてはいけません。

 

放し飼いの鶏との格闘

タイの田舎は、鶏の放し飼いが当たり前のように行われています。ちょうど1ヶ月前くらいに、鶏の赤ちゃんがあちこちで生まれてから、被害が拡大!

以前にこのような形で、高さ1mほどのネットを畑周辺に設置。当時は、この1mでも飛び越えてくる鶏はいなかったのですが、雛鶏がネットの下の隙間から先入すると、母親鶏も心配なのか一緒に先入。

そこで、今回は、竹を割って杭を作りネットの下場から雛鶏が先入しないように杭を打ち込みます。

竹の節をうまく使うとうまい具合に、ネットを引っ掛けられるような杭が作れます!

 

こうして、なんとか雛鶏の先入を封じ込めました。

ボク
ふぅ~!!

 

虫との格闘

ぼくらは、農薬を使用しない作物づくりをしているため、この虫との格闘は付きもんです。ある程度は、虫が食うもんだと諦め虫が食ったところは切り落せば良いことです。

しかし、販売するとなるとある程度数を作って選別して販売をすることになろうかと思います。当然、販売量は生産量(労力)からすると、かなり少ないものになるはずです。

タイの野菜の中でも、虫に食われやすい野菜とそうでもない野菜があります。

少しでも虫がつかないように、作物を丈夫に育てる意味もあって、下記のようにミミズの液肥(Worm Tea)を作物に散布しています。

Worm Tea(ミミズの液肥)の動画を撮ってみました。 #ミミズ #ミミズの液肥 #worm #worm tea #田舎暮らし #自給自足

Takeshi Kawashimaさん(@phoophiang)がシェアした投稿 –

お隣さんの炭作りとの格闘

いや~、これは参りました!こんなにも実害があるとは思いませんでした。煙の威力はすごいですね。作物も呼吸ができなかったんでしょうね。あっという間に、枯れました。

この場所のそばでは、作物を作らないようにしなくてはなりません。

 

無化学肥料での格闘

実は、これが今、一番の課題かもしれません。やっぱり、作物の育ちが悪い。

まずは、唐辛子・・・タイ嫁曰く、育ちが結構遅いようです。

唐辛子農家のオーナー
無理!無理!化学肥料使わないで、唐辛子作りなんて!
ボク
やっぱ、育ちは遅いですね~。

それでも、少しずつだが枯れずに成長は続けている。いつか赤い唐辛子は収穫できるのか?!

 

次に、トウモロコシ

いや~、ここまで成長させるのに大変でした。ほんと。ミミズの堆肥(ミミズコンポスト)と雌牛の糞を調合したものを苗が大きくなり始めたときと受粉したときに与えながら成長させました。虫は、今のところ食っていない状況です。

当初、種子をポットで育てましたが苗から土地に移植した際に、成長スピードがガタ落ちしたので、現在育てている苗は、種子を土地に直植えして育て始めました。

さて、こちらのトウモロコシも無事に収穫を迎えられるのでしょうか。

 

お次は、かぼちゃ

収穫をしたのですが、かぼちゃは肥沃な土地でなくても育つをいうことなんですが、実がつくまでは本当に順調に育つのですが、実がついてしばらくすると、うどんこ病(葉っぱが白いカビで覆われる)を発症してあまり大きくならないうちに枯れてしまい、収穫しなくてはいけない状況です。

ただ、小さいものはタイのスープに使用すると美味です。大きめのものは、かぼちゃの甘さはあるので、蒸して食べると美味しいです。

ただ、こちらも販売をするということを考えると課題が山積しています。

 

農薬を使う農業は悪か?!自然栽培は正義か?!

この農薬を使う農業は悪と決めつけてしまうのは、極めて乱暴のような気がします。正論をかざせば、農薬を使用するなんてけしからん、自然栽培がいいに決まってるということになるかもしれませんが。

 

タイの田舎では、農薬を使用している農家がほとんどです。バンコクに出回っている野菜のほとんどは農薬を使っています。

農薬を使用している農家も、できれば農薬を使用しないで栽培をしたいと思っています。最近では、その農薬のために体を壊してしまう人たちも多くいます。

 

ただ、消費者がきれいな野菜(これは、色が鮮やかで虫が食っていないという意味)・価格の安い野菜を求めるからという側面もあることも考えなくてはいけません。

 

農薬を非難しているあなたは、そういう野菜を購入しているのではないですか?!そういう恩恵を受けているのにも関わらず、非難や批判はどうなのかとも思います。

ボクだって、自分で作っている野菜や果物以外は、やっぱりマーケットで農薬が使われている野菜や果物を買っています。

 

農薬を使わないという農業の代案をまだ、持ち合わせていないボクは非難もそうですが批判さえもできる立場にありません。

 

農業を営む人たちも、生活をしていかなくてはいけないのです。また、こうやって、農的生活を営んでみると、いかに農業の大変さが身にしみてわかり始めています。

 

あなたは、農薬を使った農業を非難や批判をする前に自分のできることをしていますか?!

 

ボク自身は、農的生活を通してその答えを見つけていくつもりです。

 

農的生活の中で、自然の力・野菜・果物の生命力を感じた!

これは、気付いたときにはぐーんと大きくなっていたパパイヤの苗です。ここには種子を撒いた記憶はなく、どうしてかわかならいが元気に育っています。

こちらは、タイのなす(マクアポッ)が同じく突然、畑に現る(笑)

 

こちらは、食べたパイナップルの葉を水に付けていたら根が生えてきたので、ポットに移植するとしっかり根を張り急成長中!

 

農的生活をしていると、本来持っている自然のパワーをまざまざと見せつけられます。かえって、手をかけすぎると成長が止まったりしていることもあるように感じている今日このごろ。

 

タイ嫁のお母さん(ボクと同じ年齢)
あんまり手塩にかけていると、育たないよ。作物は。ほっときなさい。ほっとき!

 

本来持っている土地や作物の力を信じてみてもいいのかもしれない。

 

農的生活で、自分が信じて進むべき方向

ボクは、今後、この農的生活の中で自分で作った作物を食べることをベースに、少しずつそのレパートリーを増やしていこうと思っています。

そうすることで、自分で作った作物を食すという原点に少しでも近づこうと思っています。

 

ぼくら家族、友人、ご近所さん、ボクと関わりのある人たちに、少しでも安心して口にできる野菜や果物をお裾分けができるようになることが、ボクの進むべき方向と信じて突き進みます!

 

まとめ

物事には、両側面があります。一方的に正論からの側面から、農薬を使う農業は悪とか(斯く言うボクもちょっと前はそう思っていました)言う前に、まずは、自分のできることから始めてみましょう。

 

タイの農家の人たちも、例えば無農薬や無化学肥料の作物を販売しようと思ったら、おそらく、とてつもない労力とコストがかかります。おそらく、農業だけでは食べていけなくなるでしょう。

 

日本の堆肥技術で、チェンマイの方で農業支援で活動されている方もいます。日本にはそういう農業技術をタイにどんどん浸透させていってほしいと思います。

 

これは、農的生活を送ってみて思いましたが、農業を営む方々の大変さや日頃の努力は尊敬に値するものだと思います。

 

それでは、今日はこのへんで。サワディクラップ!

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